補聴器の寿命(耐用年数)はどのくらい?
せっかく作った補聴器はなるべく長く使いたいものですよね。
しかし、体に身につける精密機械である以上、永久に使えるものではありません。
そこで今回は、 以下のような皆様の気になる疑問にお答えします!
「補聴器って何年くらい使えるの?」
「寿命(耐用年数)はどのくらい?」
「できるだけ長く補聴器を使いたい…」
目次
補聴器の耐用年数は、一般的には5年
5年と聞くと、人によっては短いと感じるかもしれません。
ですが扱い方によっては補聴器の寿命はずいぶん違ってくるのです。
それではなぜ5年とされているのでしょうか。
なぜ「耐用年数5年」とされているのか
補装具(補聴器)の耐用年数・・・5年
(耐用年数 (mhlw.go.jp) 1購入基準(5)その他 参照)
規定されている耐用年数は、想定し得る通常の装用状態で使用した場合に、その補装具が修理不能となるまでの予想年数を目安として定めているものです。
(補装具ガイドブック.indb (mhlw.go.jp) – 厚生労働省HPより抜粋)
なので、一般的に補聴器の耐用年数は5年程度と言われています。
必ず5年後に買い替えないといけない物ではない
耐用年数5年はあくまでも目安になります。
補聴器を使用していると3〜7年の間になんらかの理由で故障することがあり、ほとんどの場合は修理をすればまた元通り使用できます。
こんな時は買い替えのタイミング?様々なケース
補聴器は高価なものなので簡単に、買い替えとはいきません。何とか聞こえているからもう少し使いたい、壊れるまで使いたいと思われている方がほとんどです。
ですが、このような症状が見受けられた場合は買い替えのタイミングかもしれません。
経年劣化による補聴器の故障
テレビや冷蔵庫のように置きっぱなしではなく、体に身につけるものなので汗・湿気・耳垢等の影響を多く受け、補聴器に不調をきたすケースもあります。
①汗や湿気の影響:本体に侵入することで音が出なくなったり小さな音しか出なくなったり、ひずんだ音が出る
②耳垢や手垢の影響:耳垢や手垢が補聴器本体に侵入することで①の症状が出る
上記の症状があっても修理によって解決できます。
ただ、修理も回数を重ねるとその分費用がかかります。
長年ご使用いただいている補聴器の修理を何度か承っている過程で補聴器を新調して古いものを予備にしていただくようご提案させていただく事も多いです。
聴力が大幅に変化した場合
事故や大きな病気によりこれまでよりも大幅に聴力が変化してしまった場合など、お持ちの補聴器の調整範囲を超えてしまうような場合は残念ながら買い替えをお勧めする場合がございます。
耳掛け型の補聴器を聴力の軽い方向けのセッティングでご使用いただいている方などは、部品を交換することで中程度から高度難聴の方に対応できることもあります。
購入時から耳の形状が変化した場合
ご病気やご体調の変化などで体重の増減が生じた際にフィット感(安定感)がなくハウリングの原因になり聞こえ具合にも影響が出ます。
当店ではアフターサービスとして補聴器の修正や加工を行っておりますが、長年使用している補聴器だと、どうしても限界がきてしまいます。
その場合は買い替えを検討することをお勧めします。
プロが伝授する!より長く補聴器を使うためのコツ
補聴器の寿命は管理の仕方で異なります。
では、より長く補聴器を使用する為にはどうすればいいのでしょうか。
補聴器専門店でのメンテナンス
基本は補聴器専門店にて定期的なメンテナンスを受ける事です。
理想は毎月1回、長くても2か月以上は空けないことをお勧めします。
補聴器専門店では、ご自宅では難しい細部のメンテナンスを行います。
・本体内部の乾燥(湿気を取り除く事で金属部品のサビ、劣化を抑え予防する)
・耳垢や汚れの除去(汚れが内部に侵入する前に吸引、洗浄したり耳垢フィルター類を交換する)
定期的にメンテナンスを行う事で、故障の予防はもちろん最良の音質を保つことにつながります。
ヒヤリングアートでは、補聴器ご購入のお客様だけでなく他店でご購入のお客様も無料でメンテナンスいたします(各種フィルターや部品交換は100円~)
ご自宅でのメンテナンス
補聴器本体をティッシュなどで綺麗に拭き取り、付着した耳垢を専用ブラシで払い落とします。使用しない時は乾燥ケースに収納することを強くお勧めします。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
ご自宅で簡単におそうじができる便利グッズもございます
ご自宅でのメンテナンス頻度は耳垢の量や柔らかさによって異なりますが、乾燥ケースでの保管はなるべく毎日行って下さい。
また誤った方法で掃除しようとして壊してしまうこともありますので、心配な方はぜひ当店にて無料メンテナンスをお申し付けくださいませ。
(補足)補聴器の買い替えの際も医療費控除・公的給付が利用できます
はじめて補聴器を購入する際はもちろん、買い替えの際も医療費控除・公的給付が利用できます。
条件は様々ですが、お客様がいずれかの給付対象に該当していると控除を受けることができます。
詳しくは下記リンクをご参照ください。
まとめ
今回は補聴器の耐用年数についてお話しました。
体の一部となる大切な補聴器をより長くご使用頂くためにも定期点検に是非お立ち寄りくださいませ。
その他にも「長年使用した補聴器が今の自分に合っているのか?」など気になることがございましたらお気軽にご相談下さいませ。
お問い合わせ・来店のご予約はお近くの店舗までお電話を
補聴器をご検討の方・補聴器でお悩みの方、どうぞ安心してお任せください。
当店では他店様でご購入の補聴器も喜んで調整・クリーニングを承ります。
また当店はご予約のお客さまを優先させていただいております。
お待たせしないために、ご来店の前にご都合の良い日時のご予約をお勧めいたします。