空気電池(補聴器用電池)の仕組み・寿命を解説
近年、充電式補聴器が人気を集めていますが、まだまだ多くの方が電池式補聴器を使用しています。
お客様からも空気電池の特徴や、寿命についてよくご質問をいただきます。
そこで今回は、空気電池の特徴・仕組みや寿命について詳しく解説します。
目次
空気電池の特徴・仕組みを解説
まずは、空気電池の特徴と仕組みについて解説します。
酸素を取り込んで放電
空気電池とはその名の通り、空気(酸素)を取り込んで放電します。
そのため、購入時には表面に放電しないようシールが貼られているのが特徴です。
よく見ると小さな穴が開いており、そこから酸素を取り込んでいます。
シールを剥がさなければ酸素を取り込まないので電池は消耗しません。
ただし一回剥がすと使用していない時も電池は消耗しますのでご注意ください。
寒いところ、二酸化炭素が苦手
空気電池は寒いところでは放電しにくくなります。
冬場など電池が冷たくなっている時は手で温めてから使用してください。
冷えたまま電池を補聴器に入れると、放電が上手くいかず音が鳴らなかったり電池容量低下の警告音が鳴ってしまう場合があります。
また、二酸化炭素も苦手です。
冬場に石油ストーブやファンヒーターなど空気を燃やすタイプの暖房を使用している時は、通常よりも40%近く寿命が短くなることがあります。
こまめに換気をして新鮮な空気(酸素)をお部屋に入れるようにして下さい。
空気電池の種類と寿命
ここから空気電池の種類と寿命について解説します。
空気電池の種類
まず、補聴器の電池には種類があります。
そして、電池の大きさによって電池寿命も変わります。
大きい方が長持ちします。
種類は、小さなもの(画像左)から順番に、
・PR536(10A):黄色
・PR41(312):茶色
・PR48(13):オレンジ
・PR44(675):青色
上記4種類があります。
規格番号と色は世界共通ですので、パッケージが違っても数字と色で判別できるようになっています。
それぞれの空気電池の寿命
PR41(312)茶色
補聴器1日約10時間の装用で 7日~8日程度
軽度~高度用耳掛け式補聴器・耳あな式補聴器に使用
上記4種類の寿命は以下の通りです。
PR536(10)黄色
補聴器1日約10時間の装用で 5~6日程度
超小型補聴器(軽度~中高度用)に使用
PR48(13)オレンジ色
補聴器1日約10時間の装用で 2週間程度
中度~高度・重度用耳掛け式補聴器・耳あな式補聴器に使用
PR44(675)青色
補聴器1日約10時間の装用で 3週間程度
重度用耳掛け式補聴器に使用
※あくまでも目安であり、補聴器の性能や調整具合、使用環境によって大きく異なります。
空気電池の保管方法
乾燥器もしくはドライケースの上に置く
乾燥機内部は外部よりも乾燥しています。
そのため、乾燥機の中で電池を保管すると電池の減りが早くなります。
補聴器用電池は乾燥機またはドライケースの上に置くことで、電池を固定できるのでお勧めです。
携帯用補聴器ケースに入れる
もし、補聴器を持ち運びをされる方は、補聴器ケースに入れるのもお勧めします。
また、一緒に予備の電池を入れておくことで緊急時にも補聴器を使用することが出来ます。
まとめ
今回は空気電池の仕組みと寿命、保管方法を解説しました。
電池のおおよその寿命を知っておくことで、安心して使っていただけるはずです。
環境によって電池寿命が変わることをぜひ知っておいてくださいね。
ご不明な点がございましたら当店までお気軽にお問い合わせください。
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