体温計の「ピッ!」聞こえますか?
茨木補聴器センターの仙波です。
- 体温計で計測が終わった「ピッピッ!」という音に気付かない
- 電子レンジ、洗濯機などの「ピー!」という音に気付かない
- エアコンをリモコンで操作した時の「ピッ!」という音に気付かない
日常生活の中でこのような経験はありませんか?
お知らせしてくれるはずの電子音が、ご年齢とともに聞き取りにくくなってくることがあります。
「鳴ったかわからないのでその都度外して見ています」や
「目視で機器の動作を毎回確認しています」というお客様の声をよくききます。
鳴っていたかわからないので毎回確認をしなくてはいけないという煩わしさがあります。
どうして電子音が聞こえにくくなるのでしょうか?
今回はその理由をご説明します。
目次
「ピッ!」ってどんな音?
電子音「ピッ!」を製品別にあらわした表です。
資料 /「家電製品の報知音の計測」より引用
製品別にみてみると2000Hz~4000Hzの高い周波数での音でお知らせしている製品が多いです。
だから電子音と言えば「ブー」ではなく「ピッ!」をイメージしてしまうのかもしれません。
加齢性難聴は40代、50代でも起こる?
一般的に年齢が進むにつれて高い音が聞こえにくくなります。
資料/シグニア補聴器「周波数と聴力の関係」より引用
人が聞こえにくくなる理由として加齢もそのひとつです。
一般的に40、50代から周波数の高い音が聞きづらくなります。
そこから年齢とともに変化していきます。
30代と80代のグラフを比較すると2000Hz以上で大きく差があることがわかります。
年数をかけて変化していくので、実際に聞こえにくいと感じるのはだいぶ進んできてから
気付くということがほとんどです。加齢による聴力低下は高音の変化の割合が多いので、
いつのまにか高い電子音が十分対応出来ない状況になっていくことがわかります。
グラフの30代の線と80代の線では2000ヘルツ以上の「高い音」の聞き取りに
大きな差があることがわかります。
身の回りの音が聞こえにくくなっていませんか?
電子音が聞きにくくなると同様にききにくくなった音があります。
例えば朝の散歩に出かけたときに鳥の声や木々の葉の擦れる音に気付かないことや、
家にいるとき足音や時計の時を刻む音にも気付かないことがかもしれません。
年齢とともに気づかないうちに小さな高い音から聞こえにくくなっている場合があります。
「ピッ!」が聞こえにくいのは難聴のサイン?
電子音「ピッ!」が聞き取り辛くなってきたら、高い音が聞こえにくくなっている可能性があります。
だからといって難聴に結び付けるのではなく、まずは聴力測定をして自分がどの程度のレベルであるか
を確認する必要があります。
補聴器は高い音を聞きやすくします
聴力低下の程度により補聴器が有効だと判断された場合は、補聴器を使用することで
高い音の聞き取り改善が見込めます。
(補聴器調整のイメージ図)
上の図は高音が聞き取りにくい方の聴力の一例ですが、補聴器は図の矢印のように
低下している聴力に対して周波数(音の高さ)ごとに細かく調整することが可能です。
まとめ
家族から言われて初めて電子音「ピッ」という音が鳴っていたことに気付くこともあります。
ご自分に当てはめてみたらどうでしたか?
もしかして?と思われたら一度ご相談にお越しください。
詳しい説明、アドバイスをさせていただきます。
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