こんにちは!

豊中補聴器センターの森です

 

対面会話ではそこまで不自由を感じていないのに

・「最近テレビの音が大きくない?」と言われる

・家族と一緒にテレビを見るとついボリュームを上げたくなる

 

 

こんな事はありませんか?

今回のトピックは「テレビの音量を大きくしてしまう原因と対策」について解説いたします。

 

 

テレビの音を大きくしてしまう原因

聴力変化による聞き取り不足

聴力について一般的には、高齢になるにつれ「高い音が聞こえにくくなる」傾向にあります

ワイデックス社HP]「難聴にみられる症状」より引用

 

高い音(高音域)には「カ行」や「サ行」など、言葉の理解に重要な子音が多く含まれます。

高音域が聞き取りにくくなると、テレビを見る時など「音の大きさ」は感じても「内容」を理解することが苦手になっていきます。

例:ニュースキャスターや俳優の声は聞こえるが、内容が聞こえにくい

 

「内容が理解しにくい事を音量で補おうとする」為に、テレビのボリュームをつい大きくしてしまうといった事が起こりやすいです。

 

言葉の理解力が低下している

テレビの音量を大きくしてしまう事は、聴力低下だけでなく、言葉を聞き取る力(語音弁別能)の低下によっても発生します。

 

聴力が低下すると、単に大きな音でないと聞こえなくなるという訳ではありません。人によっては、特定の周波数帯域での聴き取りが非常に困難になる場合もあります。声は聞こえていても言っていることが理解できない、それが語音弁別能が低下した状態の症状です。

ワイデックス社HP「語音弁別の低下」より引用

 

言葉を聞き取る力が低下する事も、音の大きさに頼ってしまいボリュームを上げてしまう原因になります。

 

 

テレビの音量が大きすぎると発生しやすいリスク

大きな音量でテレビを見ることは、様々なリスクの発生要因になります。

 

コミュニケーション機会の減少

テレビの音量が大きいことで、同居のご家族などは「テレビの音がうるさい」と感じるかもしれません。

 

 

そのため自室で、一人でイヤホンを使用してテレビを見たり、適切な音量で一緒に見ても内容が分かりづらいことで話がかみ合わないといった、家族間のコミュニケーションに影響が出る恐れがあります。

 

周りの物音に気付かない

「一人ならテレビの音量を大きくしても誰にも迷惑をかけない」と思われがちですが、周囲の音に気付きにくくなることも懸念されます。

 

 

・テレビを見ていると、ご家族が帰ってきても気づかない

・外にテレビの音が漏れている為に、家にいるかどうかすぐに分かってしまう

このような状態は、防犯上好ましくないといえるでしょう。

 

耳を傷める可能性がある

スピーカーやイヤホンで大きな音を聞き続けると、耳を傷める危険性があります。

(音響外傷・急性音響性難聴・ロック難聴)

(関連リンク: 補聴器のヒヤリングアートHP・難聴の種類

もし、聴力低下がある人がちょうど良い音量でテレビを見ていたとしても、一緒に見ている人は必要以上に大きな音を聞くことになり、耳を傷める危険があります。

 

 

テレビの音量を上げすぎない対策

それでは、テレビの音量を上げすぎないためにどのような対策ができるでしょうか?

順番にご説明いたします。

 

手元や耳元にスピーカーを設置する

テレビの音を聞こえやすくする為に最も簡単な方法は「耳の近くでテレビが聞こえるようにする事」です。

具体的には、手元や耳元でテレビの音が聞こえるスピーカーを設置・装着することで改善が見込めます。

最近はワイヤレスタイプのスピーカーが普及しており、コードが邪魔にならず使用しやすくなっております。

近くに設置するワイヤレススピーカーの一例

(オーディオテクニカ:サウンドアシスト)

Bluetoothを用いてテレビと接続することで、「リビングのテレビを食卓から見る」といった離れた場所でもテレビの音を鮮明に聞くことができます。

 

耳元で聞こえるネックスピーカーの一例

オーディオテクニカ:サウンドアシストネックスピーカー)

手元でなく首に引っかけて使用するワイヤレススピーカーです。耳に近い位置で聞こえるため控えめの音量で聞こえ、周りを配慮する事が少なくなります。

 

 

補聴器を使用する

これまでお伝えした方法は、ちょうど虫眼鏡で字を大きくするように「テレビ本体からの音を大きくする」ものでした。

しかし聴力低下がある場合は、音量アップだけではなかなか解決しません。

 

 

補聴器は耳に装着して「耳を聞こえやすい状態にする」方法によって、テレビも聞き取りやすくします。目で例えると、虫眼鏡でなくメガネをかけて見やすくする事に近いですね。

 

 

また補聴器の大きな特徴として、聴力低下の程度や、聴こえにくい音の高さ(周波数)に合わせ「細かく調整した聞こえやすい音」を耳に届けることができます。

 

イヤホン機能付き補聴器なら会話もテレビも楽しめる

最近の補聴器には、音を聞こえやすくするだけでなく「イヤホンのように直接テレビの音が聞こえる」機種が多数あります。

ワイヤレススピーカーの良いところと補聴器の良いところを兼ね備えるため、テレビ視聴が大幅に改善できる見込みがあります。

(関連リンク:ワイデックス社HP「ワイデックスTV PLAY」

 

まとめ:まずは聞こえ具合を知る事が肝心

テレビの音が大きいと言われたり、自覚がある場合は、まずは聴力の変化がないか確認する事がお勧めです。

 

 

最寄りの耳鼻咽喉科もしくは補聴器専門店に気軽に相談してみましょう。

当店でも、聞こえと補聴器について何でもご相談くださいませ。

この記事を書いた人

森裕之

森 裕之

  • 所属:豊中補聴器センター 店長
  • 出身:兵庫県
  • 経歴:補聴器業界22年勤務
  • 趣味:バイク・ギター・旅行(学生時代、バックパッカーとしてアフリカへの演奏旅行、キリマンジャロ登頂を経験)
  • 大切にしていること:私のモットーは「共に楽しむ」です。悩みや問題は人と共有し、協力し合うことで立ち向かっていくことができ、そして共に乗り越えた喜びは一人のときよりも何倍も大きくなります。お客様と共に聴こえのお悩みをひとつひとつ解決し、そしてその喜びを共有させてください。
  • 認定補聴器技能者登録番号:第23-4528号

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