補聴器はなぜ両耳が良いの? ~前編~
こんにちは!豊中補聴器センターの最所です。
最近、急に気温が落ちてきましたね。暖かくして、体調には気を付けてくださいね!
さて今回は「補聴器は両耳で」とよく言われていますが、なぜ両耳が良いのか。をお話したいと思います。
両耳装用には多くのメリットがあります。
①音の方向感が得られる
方向感は片耳だけでも少しは得られるのですが、原則として、左右の耳に届くわずかな音の大きさと時間差を感知・分析することでしっかり得る事ができ、立体感も得られます。そして、補聴器を片側だけに装用している場合、つけていない方から話されるとよく聞き取ることが出来ませんが、両方ならばどちらから話されても聞こえます。
②言葉が理解しやすくなる
人間の脳は両耳から音が入った方が音を処理しやすく、言葉も理解しやすくなります。両耳に入るわずかな音の違いを手がかりに、似た音と区別することができるようになるからです。また両耳で会話を聞くのと、片耳で会話を聞くのでは、倍はよく聞き取れるようになると言われています。
③まわりが騒がしくても、必要な音を聞き取ることができる
これはカクテルパーティ効果と呼ばれるもので、パーティのようにまわりが騒がしい場所でも特別な音、たとえば自分の名前や注意を向けている人の声は聞き取ることができる現象のことです。これは両耳に入る音の違いを分析することでこの効果が得られます。
いかがでしたか?
実はまだ両耳のメリットはあるのですが、次回にお話ししようかと思います!