「補聴器は、ずっと使えるの?」後編 もりぞーの補聴器相談室 vol.4
こんにちは!もりぞーです
今回は、もりぞーの補聴器相談室 vol.4「補聴器を(購入したら)ずっと使えるの?」後編をお送りいたします。
前編はこちらをご覧ください。
少し文字数が多くなりますので、お時間のある方はじっくりお読みいただけると幸いです。
前編では補聴器の耐用年数が5年というところで終了いたしましたが、主な4つの理由をご説明いたします。
目次
①耳の中は補聴器にとって過酷な環境です
耳の中は湿度80%程度の大変ジメジメした環境です。
補聴器は精密な電子機器ですので、汗・湿気が苦手です。パソコンをお風呂場で使用
しているような状態だと想像して下さい。機械にとっては大変なストレスです。
もちろん、現在は各部品に撥水コートなど対策を施してある補聴器が多いです。
しかし長く使用していると、少しづつ部品の劣化が生じてしまいます。
②湿気によって音質低下がおこります
補聴器は精密なコンピュータを使用していますが、音を伝えるためのスピーカー
(レシーバーと言います)を搭載しています。レシーバーもコンピューターと同様に
湿気が苦手です。特に梅雨のシーズンは、補聴器に湿気が溜まり音質低下(どこか
ボヤッとした明瞭でない音)が起こりやすくなります。
たいてい乾燥クリーニングで解決しますが、音質低下が進むと故障の原因になります。
③5年を超えると、平均的に故障リスクが高まります
そういった過酷な環境で使用している中で、平均すると5年程度で機械の劣化が進み、
修理が必要になることが段々と増えていきます。もちろん、使用される方の耳あなの
状態(水っぽい耳垢や、耳垢の多い方など)によって、5年よりも早く故障して修理
される方もあれば、5年以上無故障で使用されている方もあり、機械故障の頻度は
「人それぞれ」と言わざるをえません。また保証期間終了後に故障してしまうと、
高額な修理になることもあり、故障への心配がより高まります。
④壊れる前に(今使用中の補聴器を)スペアにすることがお勧めです
5年以上補聴器をご使用の方になりますと、自分のお耳と補聴器が一体化している程に
使いこなしている方も大変多く、そのような方にとって「故障しているので補聴器を
預かります」のは困る!というのが心情というものです。一時的に耳掛け補聴器など
お貸し出しすることも可能ですが、ほとんどのお客様は「自分の補聴器と違って
使いにくかった!結局我慢して使わなかった!」と、満足できません。
そこで私たちは「5年程度の使用を目安に、今お使いの補聴器がスペアになるように買い替えをお勧め」させて頂いております。
スペアがあることでどちらの補聴器もより長く快適にお使いいただけますし、万が一どちらかの補聴器に故障などトラブルが発生しても安心ですね。
いずれにしても、機械製品は使用限界が必ず訪れます。いつでも快適な聞こえで過ごせるよう、耐用年数を踏まえて修理費や次の補聴器貯金として少しづつ備えておいて頂くのがオススメです。
次回もお楽しみに!
もりぞーでした♪