補聴器電池の特徴について
こんにちは!もりぞーです
厳しい寒さが続く毎日ですが、2月に入り明るい時間帯が少しずつ長くなりましたね。
春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
さて、本日のトピックは「補聴器電池」についてお話いたします。
この時期になると、お客様からこんな問い合わせを承ることがあります。
「この間購入した電池がいつもより早くなくなる気がするんだけど?」
あるお客様に至っては
「補聴器電池がすぐになくなったんだけど?」
などなど。
既に補聴器をお使いの方も、1度くらいは経験されたり感じたことがおありではないでしょうか?
冬場に電池の動作が不安定になる理由は補聴器電池の特徴にあります。
実は、補聴器用電池として最も多く使用されている「空気亜鉛電池」は、
「乾燥」「低温」「二酸化炭素」が苦手なのです。
補聴器用電池は安定した電力を保つ為に、程よい気温と水分(湿気)、そして酸素が必要です。
「乾燥」と「低温」は冬場であればイメージしやすいですね。
寒いお部屋で電池のシールをはがしても、しばらくは放電が上手くできずに「電池切れ」のアラームが鳴ってしまうことがあります。
寒い日に補聴器を使用する際は、電池を手でしばらく暖めてから補聴器へ入れてください。
また、補聴器用電池が放電する為には空気中の水分を必要とします。
乾燥した室内だと電池に取り込める水分量が不足し放電がうまくいかなくなることがあります。
乾燥する室内では適度に加湿する等して対策して下さい。(風邪の予防にも加湿は効果的ですね)
では「酸素」は?
答えは暖房器具です。石油・ガスのストーブやファンヒーターを閉めきった部屋で使用すると、暖房器具の燃焼によって酸素が奪われ、二酸化炭素が発生します。
空気電池にとって必要な酸素が少なくなると、放電が起こりにくくなる上に、二酸化炭素の影響で電池内部が化学変化を起こし、「全く放電しない=急に電池がなくなる」状態になることもあります。
室内で暖房器具を使用する際はこまめに換気して、新鮮な空気を入れるようにしましょう。
※余談ですが、閉めきった室内に人が多い状態でも(学校の教室や体育館での卒業式などを想像してください)、呼吸する二酸化炭素の影響で、上記のように「急に電池がなくなる」ことがあります。
電池は補聴器を快適に使用するための要ですから、それぞれのカバンに何個か予備を入れておくことをおすすめします。
(参考:冬場の空気電池が短くなる原因←パナソニック社のHPに詳しい情報が載っております)
寒い季節も、快適な聞こえで楽しく過ごしましょう!
もりぞーでした♪