片耳難聴の特徴を徹底解説!
こんにちは高槻補聴器センターの森澤です。
補聴器の装用を希望される方の大半は、両方の耳が難聴になっているケースが多いです。
しかし中には、左右どちらかの耳が難聴になるケースもあります。
では、片耳のみが難聴の場合、どのようなことが起きるのでしょうか?
今回は片耳難聴の方の特徴についてお話していきます。
目次
片耳難聴(一側性難聴)とは?
片耳難聴(一側性難聴)とは、左右どちらの耳が難聴になる症状です。
代表的な疾患では、ムンプス(おたふくかぜ)の後遺症により一側性難聴をなることがあります。
その他にも心因性によるものや突発性、あるいは顔面神経麻痺による聴覚神経の圧迫など様々な原因があります。
片耳難聴の特徴
最初は自分自身でも気が付きにくい
片耳難聴の場合、そのほとんどが聴こえの正常な耳(良耳)で音や言葉を捉えます。
そのため、発症してしばらくは自身が難聴になったことに気づかない場合が多いです。
特に、先天性の一側性難聴に患った小児の場合は聴こえないことが普通の聴こえ方と認識するので、周りの方が気づかない限り本人では気づくことが難しいです。
聞こえにくい方から話しかけられると分からない
人が正面以外から音を聞くと、左右の耳で聞こえる音の大きさは異なります。
それは頭が壁のような働きをして反対側に音を届きにくくなるからです。
そのため、聴こえの悪い方向から話しかけると、聴こえの良い方には届きにくい状態になり結果、言葉が分かりにくくなります。
騒がしい場面では聞こえにくい
皆さんはカクテルパーティー効果というものをご存知でしょうか?
この効果は「音声情報を無意識に選択して聞き取る」というもので、簡単に言うと雑音の中でも自分の聴きたい音が聴き取れるというものです。
しかし、この効果は両耳で音を聴くことで初めて効果が発揮すると言われています。
引用元
そのため片耳難聴の方はカクテルパーティー効果をあまり発揮出来ず、騒がしい場面での聴き取りは困難となります。
どこから声がするのか分からない
音がどこから聴こえてくるか分かる能力を音源定位といいます。この能力が特に優れているのが鳥類ですが、人間にも備わっている能力です。
しかし、この能力は左右の耳で音を聴く事が必要です。
そのため、片耳難聴の場合は音の方向が分からず、どこから言葉が聴こえているか分かりにくくなります。
片耳難聴で生活を送ると困る場面
先ほど挙げた理由を日常生活に当てはめると以下のようなことが起こりやすいです。
- 難聴側から話しかけられた時に聞き取れず、何度も聞き直す
- 寝ているときに聞こえる耳が下になっていると、目覚ましの音が聞こえない
- 歯医者や電車の中など雑音が流れているところで聴き取りにくい
- 飲食や会議での場所取りには気を付けないといけない
etc
その他にも片耳難聴はたくさんの悩みを抱えています。
左右の耳の聴こえが同程度の難聴の方は両耳装用がおすすめ
上記では片耳が聴こえにくい(聴こえない)方の特徴についてお話しました。
実は、補聴器を装用している方も同じ現象になる場合があります。
それは、補聴器を片耳のみに装用している場合です。
片耳装用だと装用している側は聴こえやすくなりますが、装用していない側はそのままなので、片耳難聴と似た状態になります。
そのため、片耳装用と両耳装用での聴き取りの効果は違います。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は片耳難聴、一側性難聴の方の特徴についてお話しました。
片耳が聴こえにくい(聴こえない)ままにされている方はいませんか?
片耳難聴の悩みごとや片耳難聴者がどんな工夫をすれば聴きやすくなるかを私たち、補聴器の専門家にお話下さい。
全力でサポートいたしますのでご相談お待ちしております。
参考資料
・https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/52/4/52_4_195/_pdf
・標準言語聴覚障害学 聴覚障害学
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