こんにちは
池田補聴器専門店の生き物博士ガミちゃんです。

涼しくなってきましたね。
もうすぐ秋です。

「〇〇の秋」なんて都合のいい言葉がありますが、

皆様はなにを思い浮かべますか?

 

さて、秋はいろんな生き物達の声が聞こえてきますね。

夏はセミのけたたましい声がミンミンミンミンと響いておりましたが、
秋は静かに美しい声が聞こえてきます。

筆頭はスズムシとコオロギでしょう。
しかし、私は小さい頃にコオロギに指を噛まれた経験があるので、
コオロギの話はしません。

今日のテーマはスズムシです。

スズムシはご存じの通り、リーリーリーというキレイな音を出します。

左右の翅を高速でこすり合わせることで、
あの美しい音を出しています。
一回リーと音を出すために、約40回翅をこすり合わせているそうです。

 

基本的に虫に耳は存在しませんが、音を出す虫の場合は
耳を持っています。

耳と言っても鼓膜のようなものが脚についている程度ですが、

その鼓膜から音を感知し、メスはオスを探し、そして結ばれるのです。

外敵に襲われ、脚を失ったスズムシは、その美しい音を聞くことができません。
人間で言うところの難聴ですね。

 

スズムシの発するあのリーリーリーという音ですが、
約4,500ヘルツと少し高めの音です。

人間の会話は、だいたい300ヘルツから3,500ヘルツの音で構成されているので、
4,500ヘルツのスズムシの音が高いことがわかりますね。

有名な話ですが、スズムシの音は電話に乗らないってご存じですか?

電話は人間の会話に必要な、300ヘルツから3,500ヘルツを中心に音を伝えるように作られていて、
4,500ヘルツのスズムシの音は上手く拾うことができないそうです。

ライン通話などのインターネット回線を使った電話では、対応する周波数が広いため、
スズムシの音も聞こえることがあるそうです。

 

もっと技術が発達すると、スズムシの遠距離恋愛も成立しそうですね。