【動画あり】耳あな型補聴器ってどこがスゴイの?特徴・注意すべき点を徹底解説
こんにちは!茨木補聴器センターの森です。
マスク装着がライフスタイルとして定着している昨今、耳あな型補聴器の注目が以前よりもかなり高まっております。
そこで、
・耳あな型補聴器は他の形の補聴器と何が違うのか知りたい
・耳に装着した感じを見たい
今回はこのような疑問にお応えいたします!
目次
耳あな型補聴器の特徴
耳にすっぽりと収まり邪魔にならない
(ヒヤリングアート株式会社HP「補聴器について」より引用)
画像は極小のCICサイズですが、取り扱いのし易いカナルサイズもあります。
耳に掛けるタイプと違い、耳穴以外に装着する部品がありませんので、特にマスクを付ける時に落下等のトラブルが少なく大変便利です。
耳の型に合わせて作製する為脱落しにくい。
(当店スタッフの耳型を採取している様子)
画像のように、専用の器具を用いて耳の型を採取します(柔らかいシリコン素材を使用。2分ほどで完了します)
お客様一人ひとりのお耳に合わせて作製するため、フィット感も良く、既製品とは違って少々の運動で落ちるようなことはありません。
汗による故障が少ない
耳かけ型の補聴器は、汗の通り道でもある「耳の上部」に機械本体があります。
このため耳かけ型の補聴器は、汗が多い夏の時期に「付着した汗が故障の原因になることが多い」というデメリットがあります。
一方、耳あな型補聴器は耳の中にすっぽりと収まる為、汗の影響を受けにくく「補聴器が汗で濡れる」心配がありません。
耳あな型補聴器の装着方法
動画内にてカナル型補聴器の装着方法をご紹介しております
一般的なサイズ(カナル型)
耳あな型補聴器の価格について
低価格帯は1台¥98,000~
「なるべくコストパフォーマンスの高い補聴器が欲しい」という方におススメのモデルです。
低価格帯とはいえ、聴こえにくい音の高さ(周波数)ごとに調整する機能は、高価格帯には及ばないものの必要十分なレベルで備わっています。
また屋外でのザワザワした喧騒や静かな場所で聞こえる空調音といった、雑音を抑える機能、声のする方向へマイク感度を自動で調整し、騒音下での聞き取りを快適にする機能など、身に着ける方が快適に過ごせる為の機能も標準的なものが備わっています。
ヒヤリングアートの補聴器は、低価格でも充分な機能を持った商品を取り揃えておりますのでご安心ください。
お勧めは1台¥150,000~¥200,000以上のタイプ
では、それよりも高価な補聴器は何が違うのでしょうか?
音の高さ(周波数)の調整機能が格段に向上します。
難聴の程度は、近視や老眼と言った視力低下と同様に一人ひとりによって異なります。
細かい調整能力があれば、よりお客様の聞こえに対して正確かつ自然な聞き心地に仕上げる事が容易になります。低価格帯でも調整自体は可能ですが、補聴器は「慣れれば慣れるほど聞こえに対する要望が高まる」一面がありますので、レベルの高い調整には少し高機能なモデルがお勧めです。
快適に使用できる性能がてんこ盛り
(オーティコン社最新モデル:モアのAI機能イメージ図)
一昔前までは、高性能補聴器の代表的な特徴として「雑音の少なさ」「使用環境に合わせた自動調整機能」が挙げられていました。
現在でももちろん、それらの機能は高価な補聴器になるにつれ向上しています。
最近ではそれに加え「充電池を使用する事で電池交換のわずらわしさが無くなる」事や、「スマホやPCとペアリングする事でワイヤレスイヤホン以上の音質で電話やオンライン会議に活用できる」「AI機能により、数万通りの環境パターンから最適な聞こえの状態を、使用者の今いる環境に合わせて調整してくれる」といった新しい世代の機能がたくさん備わるようになります。
高齢者でもPCやスマホを使用する事が当たり前になった現代では、非常に使い勝手が良く、「音を聞く」事に加え日常生活の大切なパートナーになり得ます。
耳あな型補聴器がおすすめできない場合
これまで耳あな型補聴器の魅力をお伝えしてきましたが、残念ながら全ての方に耳あな型補聴器が推奨されるわけではありません。
耳垢の湿っている方、重度難聴の方は要注意
元々耳垢が湿っている方は、耳垢の水分により補聴器のスピーカー部分が故障しやすくなる傾向にあります。
耳垢の柔らかい方も、先端部分に耳垢が詰まりやすい為注意が必要です。
ただし、いずれの場合も耳垢タイプに対応した専用フィルターを装着でき、故障リスクを軽減する方法がありますので、耳の中を確認させていただいた後ゆっくりご相談させていただきます。
また重度難聴の方は、軽度中度難聴の方よりも大きな音量が必要になるため、補聴器のスピーカー部分の出力が耳あな型補聴器だと対応しきれない場合があります。
高出力が必要な聴力の方には、耳かけ型補聴器をお勧めしております。
そして、補聴器が高出力になるにつれ、ピーピー音(ハウリング音)が発生しやすくなります。
ハウリング音は、耳あな型補聴器よりも耳かけ型補聴器の方が発生リスクが少なくなります。
以上の様な理由から、重度難聴の方には耳かけ型補聴器が適合しやすいと言えます。
手術を受けた耳、耳垂れが出る方は装着困難な場合があります
先ほどの耳垢タイプとは違い、慢性的な中耳炎などの影響で耳垂れが出やすい方は、
耳の中に機械部分が入らない耳かけ型補聴器が推奨されています。
また中耳炎手術などで耳穴の内部が変形している方は耳型採取が困難な場合があり、同様に耳かけ型補聴器をお勧めさせていただく場合があります。
まとめ
補聴器と言っても種類はたくさんあり、価格も幅が大変広いです。
「自分にピッタリ合った補聴器」を見つけるには、専門店でじっくり相談することがおすすめです。
お問い合わせ・来店のご予約はお近くの店舗までお電話を
補聴器をご検討の方・補聴器でお悩みの方、どうぞ安心してお任せください。
当店では他店様でご購入の補聴器も喜んで調整・クリーニングを承ります。
また当店はご予約のお客さまを優先させていただいております。
お待たせしないために、ご来店の前にご都合の良い日時のご予約をお勧めいたします。