【保存版】補聴器用電池の特徴と取り扱いについて
こんにちは!
茨木補聴器センターのもりぞーです。
お客様から電池の事について問い合わせが多いのが「冬になると使用時間が短くなる」「寒い日に新品の電池を入れても音が出ない」といったものです。
補聴器用電池には一般の乾電池とは違い様々な特徴があります。
そこで、今回は補聴器電池の特徴と取り扱い方法をじっくりとご説明いたします。
目次
補聴器用電池(空気亜鉛電池)の特徴
酸素を取り込んで放電しています
・空気電池はその名の通り、空気(酸素)を取り込んで放電します。そのため購入時には表面(+極側)に放電しないようシールが貼られているのが特徴です(画像左端)
・電池の平らな面が+極(画像中央)、突起のある面が-極になります(画像右端)
・+極の面をよく見ると小さな穴が開いており、そこから酸素を取り込んでいます
空気亜鉛電池の長所と短所
・長所:①小型軽量で大容量(同じサイズのアルカリボタン電池の3倍以上)
補聴器は精密なコンピューターが内蔵されていますので消費電力がとても大きいです。また補聴器も小型のものが好まれるので、コンパクトで大容量な空気電池が適しています。
②安定した電圧を維持できる
アルカリ電池の様にゆっくりと電圧が降下せず最後まで一定の電圧を保持できるので、補聴器の動作を安定に保つことができます。
・短所:二酸化炭素、寒冷地など環境の影響を受けやすい
空気電池は気温や酸素濃度の影響を受けやすく、使用時間が大きく減ってしまうことがあります。
こちらについては取り扱いの項目で詳しくお話いたします。
補聴器用電池(空気亜鉛電池)の取り扱い
使用する前に
(一般社団法人:電池工業会HPより画像引用、クリックするとリンク先に移動します)
・空気電池を使用する前にシールをはがします。この時30秒から1分程度待つと電圧が安定します。それから補聴器に入れて下さい
(はがしてすぐに電池を入れると、音が出なかったり電池寿命の警告音が補聴器から鳴る事があります)
使い終わったら
・使い終わった空気電池は茨木補聴器センターまでお持ちください。
ボタン電池回収センターへ送りリサイクルさせていただいております。
(一般社団法人:電池工業会HPより画像引用、クリックするとリンク先に移動します)
冬場の乾燥、二酸化炭素にご注意ください
・気温が低い事が苦手です。
冬場など電池が冷たくなっている時は手で温めてから使用してください。
冷えたまま電池を補聴器に入れると、放電が上手くいかず音が鳴らなかったり電池容量低下の警告音が鳴ってしまう場合があります。
・乾燥している環境が苦手です。
最適な電力を確保できる環境は気温20度前後湿度60%前後と言われています。
空気が乾燥している場合、通常よりも15%程度寿命が短くなる場合があります。特に補聴器の乾燥ケース内に入れてしまわないようご注意ください。
・二酸化炭素が苦手です。
冬場に石油ストーブやファンヒーターなど空気を燃やすタイプの暖房を使用している時は通常よりも40%近く寿命が短くなることがあります。
こまめに換気をして新鮮な空気(酸素)をお部屋に入れるようにして下さい。
まとめ
今回の記事は、補聴器電池の取り扱いと特徴についてご紹介いたしました。
・シールをはがして30秒経ってから使用すると電力が安定する
・電池が冷たい時は手で温めて使用する
・乾燥していると使用時間が短くなる(乾燥ケース内には入れない)
・燃焼するタイプの暖房を使用する時は換気しながら(二酸化炭素で使用時間が短くなる)
きこえと補聴器の事についてこれからも様々な情報をご紹介していきますのでお楽しみに!
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もりぞーでした♪