「もらった補聴器を使いたい!」 もりぞーの補聴器相談室 vol.3
こんにちは!もりぞーです
桜もすっかり散ってしまいましたね。今年は満開の時期と雨が重なってしまい、お花見のタイミングを逃してしまったもりぞーです。
(葉桜も趣があって好きです。)
さてさて、好評をいただいている「もりぞーの補聴器相談室」、今回のご相談内容はこちら
Q. 親(や知人)が使用していた補聴器をもらったんだけど、自分が使っても大丈夫?
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A. 補聴器はご購入者以外の方が使用することは(基本的に)できません。
「家族が購入した補聴器を、本人が使わないので自分が使いたい」というご相談をしばし承ることがあります。
こういったケースで危険なのは「とりあえず着けてみる」ということです。
補聴器は使用する方の聞こえに合わせて調整を繰り返し行い、一人ひとりのご要望に応じて細かな設定をした状態で使用するものです。元々の所有者はおろか、自分の聴力も分からないまま聞こえに合わない補聴器を使用すると、聴覚破壊の原因になり難聴を悪化させる可能性があります。
ですから、「とりあえず使ってみよう」は絶対にお止めください。
もう一つの理由は、形状です。オーダーメイド補聴器や耳掛け型補聴器のイヤモールドは、使用者の耳の形状に合わせた造りになっています。他人が使用しても、耳に入らなかったり、すぐ抜けてきたり、痛みが出たりと使い物にならないことがほとんどです。
また、大事なことが「補聴器は医療機器」だということです。
簡単に他人に貸したり、譲ったりは思わぬトラブルの元になりますのでお避けください。
(耳掛け式補聴器や既成タイプの耳栓仕様の補聴器など一部の機種は、調整することで他の方への聴力に合わせ直すことは機能上可能です。しかし、殆どの方が最適な聞こえにならないため満足度が低く、結局使わなくなったり、補聴器のイメージ低下につながったりと良い結末にならないことがほとんどです。)
例外的に「新品をプレゼント」された場合は、そのまま付けるのではなく最寄りの補聴器専門店へお持ちください。
ヒヤリングアートでは、他店でご購入の補聴器の調整も無料で承っております。
贈り物の補聴器もご遠慮無くお持ちくださいませ。
聞こえの測定後、聴力との相性や補聴器の能力適合を確認した上で、出来る限りの調整を致します。
ただ、これから家族の方などへ補聴器のプレゼントをお考えの方は、まず最初にお店でご相談されることを強くおすすめします。
なぜなら、補聴器は使う方の聴力や生活習慣、好みや予算等によって、最適な機種が大きく異なるからです。
せっかくなら、その方にぴったりの補聴器を付けて頂きたいですよね。それは私達も同じです。
ぜひプレゼントの前にご一緒にご来店くださいませ。
またお客様からよくあるご質問を、こちらのコーナーでご紹介したいと思います。
もりぞーでした♪